プログレッシブ モニタ Eizo nanao GS-4000 + T761
ラインダブラ+パソコン用モニタでプログレッシブ化を行ないました。 EIZO nanao GS-4000 + T761 の組合せで映像モニタを構成しています。 色再現性にこだわってモニタを選んだ結果、液晶モニタではどうしても 出せない色があるということで、 CRT モニタを購入することにしました。

映像
この構成で得られるプログレッシブ映像は、 四隅まで全く均一なフォーカスが得られており、 ちらつきの全く感じられない安定感があります。 CRT の最大の長所である、色再現性の正確さは存分に発揮されています。 また、微妙な映像の差もしっかり表現出来る高い解像度も備えています。 フォーカスはややソフトフォーカスです。 しかしこれは、 IP 変換を行なっているために仕方のないことなのかもしれません。

モニターのピッチ幅は 0.24 mm (周辺部 0.25 mm) と非常に細かくなっています。 従って映像は、 スーパーファインピッチトリニトロン管の映像と似た傾向にあります。 ちらつきが少ないこともあり、 まるでフィルムを見ているかのような雰囲気がありやめられません。

このような映像が 19 インチモニタで見れるということは僕にとって大きな意味があります。 それは、 6 畳間にも入れられるということです。 オーディオ or ビジュアルコンポーネント全般に言えることですが、 どんなに素晴らしくても、部屋に入れられなくては絵に描いた餅です。

ただし、欠点がないわけではありません。 まず、微細ピッチ CRT の最大の欠点は絶対的な明るさ不足です。 そのため、映像の迫力がありません。迫力を出すためには、 明るさを最大にするか、部屋を少し暗めにするしかありません。 しかし、明るさを最大にしたときの映像はなんとなく好きになれません。 また、ビデオ系専用モニタと違って ワンボタンのアスペクト変換機能がついていないのはどうにも不便です。

参考までに、現在の色調整を示しておきます。 普通に明るい部屋で地上波放送を見る時の設定です。 なんのことはないデフォルトです。

GS-4000
Contrast0白のピーク (モニタ側で調整)
Saturation0色の濃さ (薄←→濃)
Tint0色相 (赤←→緑)
Gamma0γ補正 (黒側の階調)
T761
Brightness85黒の暗さ
Contrast90白のピーク
Color Temp.6500 or 7000 K色温度

GS-4000 は入力毎にパラメータを記憶できるなど、 基本的な機能は備えています。しかし、 Tint はもう少し 細かく調整できないと思い通りの色に出来ないことがあります。

自分勝手な色調整手順
色調整は、普段から部屋の明るさやソフトによって微調整を行なっています。 大抵、下のような手順で調整をしています。
  1. GS-4000 の色調整パラメータが全て 0 (標準) になっていることを確認する。
  2. 白のピークをモニタの Contrast で調整する。 ビデオ系は明るめ、フィルム系は抑え目にする。
  3. 黒の沈み具合をモニタの Brightness で調整する。 フィルム系は部屋も暗くするのでぐっと落す。 ビデオ系は中間階調を優先した方が見やすくなる(と思う)。
  4. 色温度を好みで設定する。 一般にビデオ系は高く、フィルム系は低く設定するようです。 僕の場合、ビデオ系は白を白くするために 7000 K に、 フィルム系は雰囲気を出すために 6500 K にしています。
  5. 色の濃さを GS-4000 の Saturation で調整する。 色の濃さはそれぞれの好みに合わせて調整するものらしいです。 ただし、色が濃過ぎるときつく見えやすいです。 ハイビジョン録画の NTSC は色を薄めにしています。
  6. 色相を GS-4000 の Tint で調整する。 肌色を見ながら調整します。 接続する機器やソフトによりますが、 0 か +1 程度がいいようです。 GS-4000 では微調整が効かないので、 +0.5 くらいが欲しいのにと思った時は、 Saturation を低めにしてごまかしています。
以上を、気に入った映像になるまで何度も何度も繰り返します。 一般のテレビの標準設定は、明るく、色が濃い傾向にあります。 GS-4000 + T761 の組合せでもそのような傾向に調整することは可能です。 テレビっぽい色にしたかったら、モニタの Brightness, Contrast を最大にして、 色の濃さ (Saturation) を +2 程度に、 色相 (Tint) を 0 、 γ補正 (Gamma) を -1 程度とすると近くなると思います。 この場合、ソースやソフトが変わってもなんの問題もなくそのまま見れますが、 映像毎の微妙なライティングの差や色の差は見え難くなります。 せっかくの高性能モニタですから、白のピークはあまり欲張らず、 少し色の濃さは落し目にして、 光源の差や色の微妙なトーンが出てくるようにしています。 ただし、ベストポイントはソースやソフトによってかなり違うので、 いちいち調整しなくてはいけないという点は面倒ですが。